
SEED 絵師・杉田扶実子さん。
杉田さんは、まだ20代で独立して2年たらずですが、百貨店の外観部分のディスプレイの制作、伊藤英明さんや佐藤浩市さんが出演していた映画『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』の重要なシーンの大道具の制作など、「すごい!」「どうやったらそんな依頼が来るんですか?」と思ってしまう仕事を、何か自然に呼び込んでいるような気がします。
今年の年末にも、杉田さんは某有名バンドから依頼された仕事を手がけられていたのですが、その依頼主さんから公開OKの確認が取れたとのことですので、うちのブログでも紹介させていただきます!
2007年のクリスマスイブ、今は解散しているメジャーバンドLUNA SEAの一夜限定の復活ライブがあったのですが、ドラマーの真矢さんから杉田さんに、「この復活ライブ用のドラムに絵を描いてほしい」と依頼があったそうです(ちなみに、このライブは東京ドームで開催され、チケット5万人分は発売日当日すぐに完売だったらしい)。真矢さんは、杉田さんと直接打ち合わせをするために京都に来られたみたいです。
真矢さんは能楽師の家の生まれらしく、日本の伝統文化にものすごく詳しかったそうで、デザインの要望もかなり具体的だったそうです。なかでも、日本の古代神話については教えられることがとても多かったのだとか。この依頼のために、杉田さんは神道や日本の神様についての資料をいろいろと買い込んで勉強されていて、ドラムセットの組み上がりも計算してデザインされていたので、うちも作品が仕上がるのを楽しみにしていました。
で、出来上がった作品はこちら!大小あわせて、10個制作されています。画像をクリックすると、大きめの画像でご覧いただけます。

恵比寿さまが乗った阿型の龍(左)と、大黒さまが乗った吽型の龍(右)。龍が「阿吽」の形になってます。

龍はドラム正面からサイドにかけて、うねるように描かれています!

『古事記』などの伝承で登場する神様たち。左から、天照大神(あまてらすおおみかみ)、天手力男神(あめのたぢからおのかみ)、天宇受売命(あめのうずめ)。日本の神話や神道の資料を参考に、伝承に忠実にもとづきつつデザインしたそうです。

こちらは鳳凰。とても色鮮やか!ドラムのサイドという曲面に描くのは大変だと思うのですが、羽1枚1枚、細部にいたるまで描きこまれています。

今年の干支のねずみ。丸っこいフォルムのねずみに俵、熨斗を組み合わせたデザインで、縁起がよさそうです。

真矢さんの愛犬「べんけい」の絵も。チワワらしいですが、強そうな名前です。

組みあがったドラムはこんな感じ!今月1月12日深夜、NHKで「LUNA SEA 復活ライブ」のドキュメンタリー(1時間ぐらい)が放送されていましたが、番組中で杉田さんのドラムが頻繁に登場していました。納品後、ライブ中で交換するドラム用にも、追加で制作依頼が来たそうです。
この制作依頼が来た当初は「LUNA SEAって、小室ファミリ~ですかぁ~??」と言いながらも、しっかりといい仕事をされた杉田さんはすごいです。
真矢オフィシャルサイト 「真矢町二丁目」
LUNA SEA オフィシャルサイト

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